2021.07.17 06:12diary サーバルキャットを動物園に返して一週間が経った。 寂しくないといえば嘘になる。ベッドに座ればあいつも座ってきて、擦り寄ってきた。その時の温かさや柔らかい毛並みの触り心地を思い出すと喪失感に襲われたが、今は元通り家族と仲良く暮らしているのだと思うとどうにか持ち直すことが出来た。その繰り返しで不在に慣れつつあった。 ブラッドとの個別面談の時間が長引いて少し遅くなってしまった。部屋に帰ると銃の手入れをするガストの姿があった。「おーお帰り、遅かったな」「……お前も珍しいな、最近いないことが多いのに」「今日は用事ねぇんだ」 弟分のごたごたの世話か何かをしているらしい。いつもながらご苦労なことだと口には出さず呟く。部屋着に着替えてベッドに座ると目を閉じて一息つい...